マウスコンピューターの「G-Tune P3」をレビューします。(製品貸出元:株式会社マウスコンピューター)
13.3型のコンパクトボディでモバイル性も抜群!Core i7と高性能グラフィックを搭載しているので、モバイル環境時でも写真編集や動画編集、ゲームなども可能。Thunderbolt 3対応にもなり、割となんでもありなノートPCに仕上がっています!
クリエイター向けのDAIVにも同様のモデル「DAIV 3N」がありますので合わせて紹介していきたいと思います。
目次
DAIV 3Nも登場!
「DAIV 3N」は、今回のレビューで扱う「G-Tune P3」のロゴ違いモデルになります。
当ブログは写真やカメラといった題材を扱うので、DAIVのほうが気になっている人が多いかもしれません。性能面やデザインは同じなので、実質DAIV 3Nのレビューもかねていると理解してもらって大丈夫です。
後々、DAIV 3Nもお借りする予定ですが「読者の方にいち早く情報を届けたい」という思いで、発売日が早かったG-Tune P3のほうを手配いただいたという流れです。
G-Tune P3をレビュー
- 13.3型のグレア液晶を搭載
- 高性能なCore i7-8709GをCPUに採用
- グラフィックはRadeon RX Vega M GH
- 1.7kg軽さでモバイルしやすい
- Thunderbolt 3 対応
- コンパクトなのにパワフルなノートPC
G-Tune P3は、写真編集、動画編集までこなせるパワフルさを持たせつつ、コンパクト化に成功したモデルといえばわかりやすいでしょうか?よほどこだわった用途で使わない限りは不満はまず起きません。
個人的に「こういうモデルが欲しいな」と思ったことが全部入ってると言っても良いくらい。ちょうど良いがつまりまくったノートパソコンになっていると思います。
G-Tune P3の外観をチェック!高品位なボディで満足度が得られる
G-Tune P3は直線と曲線をうまく使った、スタイリッシュなデザイン。ぱっと見で「洗練されたな」という印象をもちます。
これまでのBTOパソコンのようにどこかチープというか、性能面にふりすぎててデザインがおざなりになっている印象は受けません。デザインが優れている「Macbook Pro」や「Razer」とそん色ないレベルまできていると言えばイメージが伝わりやすいでしょうか。
ディスプレイのヒンジ部も高品質で、たわみや歪みを感じさせません。工業製品?としても一皮むけた感じがします。小さな力でスーと開いてくれるのがうれしい。
ディスプレイはグレア(光沢)なので映り込みはありますが、発色はとてもきれい。こればかりは好みですね。
トラックパッドが大きすぎてテキスト打ちの際に誤操作・・・と心配していたのですが、手の腹でふれていても認識しないようになっています。この辺のつくりはさすがというか、思わずうなってしまいました。
180WのACアダプターはやや大きめ・・・ボディが小さくて持ち出しやすいだけに、荷物になりそうなサイズは残念。この後紹介していく、性能面を考慮すると仕方ないのかもしれません。
試しにMacbook Proで使える、87WのACアダプター(USB-C)を取り付けてみましたが充電状態にはなりませんでした。電力が安定しないと故障にもつながりますのでマウスさんの思想はちょっと違うのかもしれません。
Core i7-8709Gでクリエイトな処理も快適
PCのパフォーマンスの肝となるCPUには、Core i7-8709Gを搭載。性能はトップクラスとまでは言えませんが、そこそこ高い性能をもっています。
消費電力のことも考えると、少しパワーを落とすことでバッテリーもちが改善するなら「使い勝手がよくなるよね」という判断だと思います。
参考までに、一部のCPUと比較した例をご覧ください。PassMarkのデータを参照しています。
CPU | スコア |
Core i7-8709G | 9780 |
Core i7-8750H | 12401 |
Core i7-8565U | 8880 |
個人的には、10000前後のスコアがあれば、クリエイト用途にも十分な性能を発揮すると考えています。
ただし、日常的に大量の処理をするクリエイターには、高性能なCPUを搭載したパソコンがおすすめ!
SSDも高性能!
G-Tune P3 (NVMe対応SSD)
2000MB/sを超える読み込み速度で、全体の動作がキビキビしているのも好印象です。余計なストレスを全く感じません!これがHDDだとよくても1/10程度の速度しか出ません。
グラフィックにはRadeon RX Vega M GHを採用
グラフィックに採用されているRadeon RX Vega M GHも、そこそこ描画性能に優れています。
イラストや写真編集では問題なく、動画編集やゲームといった用途でも活躍が期待できます。4Kデータをぶん回すには役不足なくらいでしょうか。
Radeon RX Vega M GH | |||
RAW現像 | イラスト | 動画編集 | ゲーム |
◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
重量級タイトルのFF15を動かしてみました。結果的にはプレイに問題ないスコアに到達。フルHDで中程度の重さのゲームなら設定次第で遊べそうな感じはします。
ミドルクラスで大人気のGeForce GTX1060にはちょっと及びません。先日僕が「自作パソコン」で採用したRadeon RX570あたりと同等クラスの性能だと考えられます。
公式サイトでは、GeForce GTX1650の110%ほどの描画性能と案内されていますね。
これくらいの性能があれば、個人的に抱えているタスクのほとんどを任せることができるはずです。ターゲットから外れるのは「4K解像度の映像処理」「重量級の最新ゲーム」といったあたりかと思います。
eGPUを使ってグラフィックを強化可能!
G-Tune P3はThunderbolt3に対応しているため、外付けのグラフィックボックス(eGPU)を使うことができます。詳しくはコチラ⇒Mac(Windows)のグラフィック性能を強化!おすすめのeGPUとは?
テスト用にRadeon RX5700というグラボを用意できましたので、違いを見ていきましょう。
4371(普通)⇒6546(快適)へと向上。約1.5倍のスコアになっており、あきらかにeGPUを取り付けた効果が見られます。
もともとそれなりに高い性能をもったG-Tune P3ですが、使い方によってはグラフィック性能に不足を感じることもあるはずです。(4K動画編集や、最新ゲームタイトルなど)
そうした弱点面(グラフィック)を外部機器で補えるのは、かなりのメリットだと言えます。仮に今は不足を感じていなくても、将来的な保険という意味合いでも弱点は消せるほうが良いです。
4K解像度でも普通にプレイが可能という結果に!ライトな4K動画編集くらいなら十分こなせるパフォーマンスを見せてくれました。
RAW現像・動画編集クリエイティブ作業は快適?
RAW現像や動画編集もテストをしてみました。
まずRAW現像ですが、無料ソフトの「RawTherapee5.4」を使いテストしました。RAW現像に関しては、全く問題なく処理を行うことができました。
100枚のRAWデータをJPEGに変換するのにかかった時間は5分ほど。最新のデスクトップCPUなら3分30秒ほどで終わる作業ですが、少し長くなってしまうのは仕方がないところ。個人的には許容範囲です。
Resolveを使っての4K動画編集はやはり難しく、途中で処理が重たくなってしまいます。編集をあてて確認のために再生するのですが、それもブツブツ途切れてしまいます。
フルHDの動画編集までにとどめておくのが無難です。余談ですがクアッドスピーカーのおかげか、意外にも音質が良いのも魅力の1つです。
ネックなのは熱と音
ベンチテストを繰り返していくと、パソコン本体が熱を帯びるようになってきます。キーボード側にもしっかりと伝わるレベルなので、夏場とかは結構気になるかもしれません。
排熱ファンもそれなりに回って音がするので、カフェで涼しい顔をしながらガッツリ編集作業は難しいでしょうね。低負荷ならほとんど無音といってよいレベルです。
クセのないキーボード配列も好印象
キーピッチは約19mmで、配列、打ち心地ともに自然な感じになっています。13.3型のためかテンキーはつきませんので、事務作業には向かないかもしれませんね。
Enter周りのボタンがやや小さいですが、個人的には気になるほどではありませんでした。最近はShiftの小さなノートPCにやられ気味だったので、これは嬉しい。(なんなら欲しい)
G-Tune P3のインターフェース
Thunderbolt 3対応になったことで、外部機器による拡張性が高まりました。
グラフィックに不足を感じたらeGPU(外付けグラフィック)で補うこともできますし、高速なSSD、カラーマネージメントモニターにも対応できます。
僕はG-Tune P3をクラムシェルで使って、4Kモバイルモニターでこの記事を書いています。
G-Tune P3の感想や評価
良いところ
- CPU/GPUのパフォーマンスが高い!
- 高品位かつ軽量なボディ!
- 約10時間のロングライフバッテリー!
- 高次元でまとまった完成度の高いノートPC
- デスクトップ並みの性能でパワフルに使える
G-Tune P3は、これといった弱点が見当たらないほど完成度の高いゲーミングノートです。すべての要素を高次元でまとめており、仕上がりの良いボディと合わせて満足度が高い製品だと思います。ほとんどの人にとって満足できるパフォーマンスを備えており、これ1台で割となんでもこなせる感じがあります。
ちょっとイマイチなところ
- パフォーマンスがもう少し欲しいシーンもある
- 熱が気になる
- ACアダプターがモバイル向きなサイズではない
- インターフェースが足りない
高い次元でまとまっているものの「もう一声」が欲しいユーザーもいるかも?
DAIVの同価格帯で言うと、Core i7-9750H×RTX2060を搭載した「DAIV 5N」の存在がそれ。パフォーマンスで勝負したいユーザーなら間違いなく選択肢はこちら→DAIV 5Nのレビュー
インターフェースも最低限という印象で、せめてSDカードスロットくらいは欲しかった。有線LANポートもないんだけど、みんなもう使わないの?ゲームだと平気で50GBのデータとかダウンロードさせられると思うんだけど・・・
マウス「G-Tune P3」をおすすめしたい人
- クリエイティブな用途で使いたい人
- 性能がそこそこ良いノートPCが欲しい人
- モバイル環境で使うことが多い人
- コンパクトでパワフルなノートPCを求めている人
マウスコンピューターの「G-Tune P3」を紹介しました。弱点の少ない、ハイレベルなノートPCに物欲を刺激されまくった次第です。。ほんと欲しいものがありすぎて困る!
別のナニカを求めると選択肢は変わってくるでしょうが、すべてをバランスよく備えた貴重な存在だと思います。G-Tune P3くらいの性能があれば、デスクトップとの置き換えも可能かもしれませんね。
関連リンク
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